応接セットやPCなど 高校の712万円余の物品紛失

岐阜県監査委員事務局は5月1日、県立多治見工業高校で応接セットや事務用印刷機、パソコンなど計43件(取得価格712万1657円)の物品紛失があったと発表した。同校の担当者は、手続きを経ないまま廃棄した可能性があるとしている。

事務局が1日に発表したのは2017年度定期監査の結果。県有物品の紛失は同校を含め、県立学校3校や図書館などの6機関で81件(取得価格1135万2338円)あったという。紛失した物品にはパソコンやプロジェクターなども含まれる。

監査委が「物品管理の不備」を特に問題視するようになったのは14年度の監査から。同年度の判明分は67件559万円だった。その後、15年度161件2951万円、16年度33件435万円、17年度81件1135万円と改善は見られていない。

同校によると、応接セットの取得は少なくとも40年以上前。印刷機やパソコンなどもかなり古いもので、廃棄した時期は定かではない。物品管理の会計規則では、毎年1回は物品の現物と帳簿を突き合わせ、相違がないか確認することになっている。同校の事務室が割り振りをして教員に確認を依頼していたが、事務担当者は取材に対し「連携が不十分で、作業の重要性に対する教員の認識不足があった」と説明。廃棄の際には、校長の決裁を受けた上で物品台帳に電算入力しなければならないが、決裁は受けたものの入力しておらず、「物品は廃棄したのに、台帳に残ったままになっていた」としている。

今回の紛失を受け、同校は改善内容として▽物品一覧表を整備し直し、物品ごとの写真を掲載した台帳を作成▽毎年1回の現物と帳簿の突き合わせの徹底▽物品台帳への確実な電算入力――を挙げている。