AL&カリマネサミット2018が開幕 全国の教員が参加

埼玉県戸田市による研究発表
埼玉県戸田市による研究発表

文科省主催の「アクティブ・ラーニング&カリキュラム・マネジメントサミット2018」が5月9日、東京都千代田区の学術総合センターで開幕した。小・中・高の教員らが参加。10日まで開催される。

初日のこの日は、「カリキュラム・マネジメントの在り方に関する調査研究」や「アクティブ・ラーニングの視点からの指導改善のための実践研究」をテーマに、同省の委託を受けて取り組んできた各自治体や研究機関による発表が行われた。

カリキュラム・マネジメントに関する研究での主なテーマは「授業時数の確保」。17年4月に研究を開始した大阪府では、まず府内の全小学校について、16年度の中・高学年の授業コマ数を調査した。その結果、3学年では27コマ、4~6学年では29コマがいずれも約80%を占めることが分かった。また、時数確保の方策については、61.4%の学校が「夏季休業期間を短縮する」と回答した。

これらの結果を受け、府は4校を研究校に指定し、「時数確保」と「効果的な教材作成」に着手。1時間目の開始を5分早めるとともに、1日2回の20分休憩を15分に短縮し、15分を捻出した。これをモジュールとして週3回、計45分行うことで、年間35単位時間の増設に充てた。

モジュールは国語の授業時間とし、新たに作成した「モジュールファイル」に書写や作文をさせる。従来の国語の時間には外国語を入れ、府が独自に展開する「小学校英語学習プログラムDREAM」を実施。業者と連携してDVDも作成した。短時間での国語の学習にも集中力の向上など成果が見られることから、今後は他教科もモジュールで運用することも検討するという。

アクティブ・ラーニングに関しては、「指導方法の確立」「成果検証の仕組みづくり」の二つの側面から研究が行われ、その具体的な手法が示された。

埼玉県戸田市教委は、まず「指導方法の確立」を目指し、「ALの6つのチェックポイント」を設定。指導主事が学校訪問しながら、チェックポイントに基づいた授業づくりを進めた。また、「成果検証の仕組み」として、「戸田市版アクティブ・ラーニング ルーブリック」を作成。記入者や使用のタイミングによって、「育てたい資質・能力ルーブリック」「指導用ルーブリック」「児童生徒自己評価用ルーブリック」の三つに分けた。これに基づき、教員の指導と児童生徒の学習状況の相関関係を分析し、どのような指導方法が成果を上げたのか把握して、新たな指導方法を検討する。

その中で市が重視するのは「産学官民の知のリソースの活用」。外部機関との連携や民間からの提言を積極的に取り入れながら、さらなる改善に取り組んでいく構えだという。