教員不足で英語の授業できず 松江市の市立中学校

島根県松江市の同市立中学校で、教員不足のために英語の授業をできていなかったことが、5月11日までに分かった。授業ができなかったのは4月上旬からで、対象は中学3年の3クラス。11日現在は教員が確保できており、今月中旬には授業が開始できるという。

同校では、英語の授業は3人の教員が1学年ずつ受け持っている。3人のうち1人は非常勤講師で、前任の講師が3月末で異動した後、後任を確保することができなかったという。同県では教諭と同様、非常勤講師の採用も県教委が行っており、県の方針として講師の契約は1年間とし、異動させている。

4月初め、同校は生徒と保護者に対し、英語教員の着任が遅れ1カ月間授業ができないこと、その間は他教科の授業を実施し、着任後年度内に英語の授業を必要な時数分行うことを説明した。生徒にも保護者にも不安な様子は見られず、現在まで問い合わせはないという。また、年度初めのPTA総会でも説明したが、特に混乱はなかったという。

現在は、5月7日から他の2人の英語教員による授業を3年生の授業でも実施しているが、なお約10時間の遅れがある。5月中旬には講師が着任し、通常通りの授業を行いながら、不足分はこれまで時数を増やしていた他教科の時間に代えることで対応する。

同市教委の担当者は教育新聞の取材に、「教員不足は以前にも増してひしひしと感じている」と実感を述べ、同県に限らず全国的にそうした傾向が見られることも指摘して、「教員の働き方改革を国全体の急務とし、処遇を改善して、教員の仕事を一層魅力あるものとしていくことが必要」と語った。