金銭要求され不登校に 横浜市立中のいじめ公表

横浜市教委は5月11日の定例会で、2016年度に市立中学校で「いじめ防止対策推進法」に定める「重大事態」のいじめがあったことを報告し、公表した。

市教委によると、当時中学2年生だった男子生徒は、同じ学年の男女3人から数千円以上のジュース代を要求され、実際にジュースをおごらされていた。さらにSNSの投稿をめぐりトラブルなった。金銭の要求は小学校高学年から続いていたとされ、1人は謝罪した上、男子生徒側に返金した。

男子生徒はジュース代のほか、お土産を要求されたり、所持品を壊されたりして、被害総額は十数万円に上ると訴えていた。

いじめは16年12月に実施したアンケートで発覚した。男子生徒の不登校は17年1月から卒業まで続き、神奈川県外の高校に進学した。

男子生徒は市教委側に「いじめの調査が長引き、しんどかった」と話す一方、中学校側については「対応には感謝している」と述べたという。

いじめの調査に当たった中学校の委員会は、再発防止策として①生徒がSOSを発信しやすい仕組みや環境づくり②生徒一人一人の個性に合った生徒理解の促進③発達の段階に応じた生徒指導の徹底――についてまとめた。

市教委は昨年12月から、情報公開と再発防止の観点から第三者委員会によるいじめの重大事態に関する調査結果をプライバシーに配慮して公表する方針をとっている。