新潟市で起きた女児殺害・遺体遺棄事件は5月14日、
通学路における子供被害の犯罪について、警察庁は①声掛け、つきまといなど、犯罪の前兆となる情報の警察内部の共有と、警戒・警らの強化②防犯対策に役立つ不審者情報の教育委員会、学校、学習塾、地域住民、保護者、児童への提供③警察署管轄区域における関係機関・団体、地域住民との連携による予防対策の強化――に取り組んできた。
中でも地域の実態に即した予防対策が必要だとして同庁は、▽人通りの少ない道路など、リスクの高い通学路の点検と改善▽青色回転灯装備車によるパトロール活動の促進▽防犯カメラ設置者に対する協力要請および防犯カメラの整備促進――などの強化を挙げている。
「よい子の約束」を子供に繰り返し教えるように呼び掛けてきたのは警視庁。「知らない人についていかない」「ひとりで遊ばない」「外に出掛けるときは、おうちの人に」「連れていかれそうになったら大声で『助けてー!』と叫ぶ」ことを児童らに求める。一方、学校や保護者、地域に対しては「子供の行動は、日頃から把握しておく」「子供の変化を見逃さない」「不自然な子供連れには一声かけるか、110番通報する」ことを訴えている。
警視庁の有識者研究会が昨年9月にまとめた提言によると、2014年1月から17年6月の間に警視庁が扱った都内の小学生に対する犯罪の被害時刻は、午後4時をピークとして午後3時台から5時台までに集中し、被害の発生場所は順に道路が43%、住宅内の共用部分が29%、公園が19%だった。
大桃さんは5月7日午後3時ごろに友人と一緒に下校し、自宅から約300㍍離れた踏切の手前で友人と別れたとされ、下校時間になっても帰宅しないため母親が午後5時ごろ新潟県警に通報した。