五輪経験者が中学を訪問 横浜市教委のオリパラ事業

打ち勝つ気持ちの大切さ伝える 元サッカー選手の遠藤彰弘さん
打ち勝つ気持ちの大切さ伝える
元サッカー選手の遠藤彰弘さん

1996年アトランタ五輪に出場した元サッカー選手の遠藤彰弘さんが5月14日、横浜市立根岸中学校(阿部亮一校長、生徒数281人)を訪ねた。横浜市教委が2014年度から継続している「オリンピアン・パラリンピアンによる学校訪問事業」の一環で、根岸中は五輪経験者の訪問を道徳に関連付け、生徒が目標を持ち、努力を継続する大切さを学ぶ機会とした。

全校生徒の集まる体育館で講演した遠藤さん。14年半のプロサッカー選手としての経験を振り返り、やめたくなる気持ちに打ち勝つことや、目標を立て努力をするための時間を創り出すことの大切さを訴えた。アトランタ五輪に出場した際の会場の熱気や海外選手の参加人数が多いことに触れ「すごい舞台だよ」と生徒の意欲をかき立てた。

講演の途中で、サッカー部員の生徒とパス練習をしたり、ロングキックを披露したりしながら、サッカー技術の課題を克服するために必要な反復練習の大切さを説いた。さらに、地道な練習の積み重ねが五輪出場につながるとも述べた。

質疑応答では部活動の試合が取り上げられ「メンタルが弱くて力を発揮できない。強化の方法は」と生徒が尋ねると、遠藤さんは「自分の課題と強みを細かく掘り下げてみよう。唯一の正解はないから、練習も試行錯誤しながら、自分にとって最高のパフォーマンスを出すための方法を見いだそう」と助言した。「うまくいかない時に状況を好転させ、前向きになる方法にはどんなものがありますか」と質問されると、自らの経験を踏まえ「うまくいかない状況をいい意味で冷静に受け入れることです」と語りかけた。

遠藤さんは、サッカー部員への直接指導も手掛け、手投げパスや柔軟体操を織り交ぜた独自の練習方法を紹介。俊敏な動きやポジショニングのコツを教えた。