スポーツ庁が異例の調査へ 日大のアメラグ反則プレー

鈴木スポーツ庁長官
鈴木スポーツ庁長官

5月6日に開かれたアメリカンフットボールの関西学院大と日大の定期戦で、関学選手が日大選手の反則行為により3週間のけがを負わされていたことが分かった。競技プレーとは関係ない場面で日大選手が関学選手に突進し、背後からタックルしていた。反則プレーはビデオに収録されており、スポーツ庁の鈴木大地長官は14日の記者会見で「危険な行為で、普通ならレッドカードに値するプレーではないか。なぜああいうプレーが起きたのかを考える必要がある」と述べ、日大が加盟する関東学生連盟に事実確認をする考えを明らかにした。大学スポーツのラフプレーをめぐり、スポーツ庁が事実確認を求める考えを打ち出したのは極めて異例。

これを受けて、協議統括団体の日本アメリカンフットボール協会幹部らが15日、スポーツ庁を訪ね、原因の究明と再発防止について報告した。

関学によると、試合後にビデオ映像で確認したところ、日大の選手は関学のクオーターバックがボールを投げ終わって約2秒後に背後からタックルをしていた。ボールには一切反応せず、クオーターバックだけを目掛けて突進していた。クオーターバックは全くの無防備状態だったことが確認されたという。

関学は「競技プレーとはまったく関係なく選手を傷つけることだけを目的とした意図的で極めて危険かつ悪質な行為だ。日大の監督は反則行為を容認するとも受け取れるコメントをメディアにしていた」として12日、日大のアメリカンフットボール部長と監督に文書で厳重抗議し、正式な謝罪を求めた。

さらに関学は日大からの回答に誠意がない場合、来年度以降の定期戦は開かないと通知した。これに対し日大側はアメリカンフットボール部の公式HPで「多大な御迷惑と御心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。今回の事態を厳粛に受け止め、今後はこのようなことがないよう、これまで以上に学生と真摯(しんし)に向き合い指導を徹底してまいります」と陳謝のコメントを載せたものの、反則行為に至った経緯や反則行為に監督らの関与があったかどうかについては明らかにしていない。

アメリカンフットボールの関西学院大と日大はいずれも強豪でライバル同士。6日の試合は51回目の定期戦だった。