地方の公立高校への留学支援 地域で学ぶ魅力広める

地域・教育魅力化プラットフォーム(水谷智之代表理事)はこのほど、全国から生徒を募集する公立高校への留学支援事業「地域みらい留学」を開始した。こうした高校が集まる留学フェアの開催などを通じて、地方の高校で学ぶ魅力を広める。

離島や中山間地の高校では、▽生徒数が少ないために、出番や活躍の機会が多い▽過疎や少子高齢化など、日本の社会が抱えている最先端の課題に当事者として関われる▽地域の中で暮らし、多様な人との協働の中でコミュニケーション能力が鍛えられる――などのメリットがある。また、都市部から地域への人材の還流が図られ、地域の持続性も高まる。

同団体によれば、過疎化や少子化などに伴い全国から生徒を募集している公立高校は28道県、200校に上る。また、全国募集の先進地である島根県では、「しまね留学生」を募集し、2017年度に184人の生徒が県外から県内の公立高校に入学している。同県の中でもいち早く「島留学」をスタートさせた同県立隠岐島前高校では、08年度に89人だった全校生徒が、18年度には180人となり、そのうち県外生徒は86人を占めた。学級数も倍増し、学力の向上や同校のある同県海士町で若い世代を中心にUIターンが増え、人口が増加するなど、地域活性化にもつながった。

同団体では、全国募集を行っている公立高校の特色ある取り組みなどを紹介する「地域みらい留学フェア」を、▽6月23日 OMMビル(大阪市中央区)▽6月24日 TOC五反田メッセ(東京都品川区)▽6月30日 TKP名古屋駅前カンファレンスセンター(名古屋市中村区)▽7月1日 電気ビル共創館(福岡市中央区)――で開催する。同フェアには、教育新聞で「まなびじま奥尻―離島の町立高校の挑戦―」を連載した北海道奥尻高校をはじめ、12道県から33校が参加する。

同団体は17年3月に設立され、「持続可能な地域・社会をつくる意志ある若者の育成」を目的に、高校でのプロジェクト型学習の支援や、全国の学校・地域をつなげ、共通する教育課題などを話し合うプラットフォームづくりなどに取り組んでいる。