「ブラジルで日本語離れが進む」 日本語教育の危機訴え

現地での日本語教育の実情を話す日下野理事長
現地での日本語教育の実情を話す日下野理事長

ブラジル日本語センターの日下野良武理事長が5月16日、衆議院第二議員会館で、「ブラジルにおける日本語教育」をテーマに講演を行った。国会議員や、文科省など各省庁から約60人が参加。日伯国会議連幹事長の河村建夫元文科相の呼びかけで開催された。

同理事長は「近年、日本文化に触れずに育った日系3世、4世の日本語教師が大半となった。当然、教え方も変化していく。次世代教師を育成するには、日本と日系社会のさらなる連携が不可欠だ」と現状を報告。

「両国の関係を考えるならば、いま『日本語による日本語教育』から『外国語による日本語教育』へ切り替えなければいけない。それを怠ると、ブラジルの若者の日本語離れは加速度的に進む」と危機を訴え、「これまで限られた資金でセンターを運営してきたが、このような状態での教育が長続きするはずがなく、断念せざるを得ない。手遅れにならないうちに、日本国政府の多大なご理解、ご支援を切望する」と支援を呼びかけた。

同センターは、ブラジル国内で日本語教師養成や日本語支援を行っており、これまで約600人の教師を輩出してきたという。