高等教育への進学率 生活保護世帯で低迷

子供の貧困問題を議論する有識者会議
子供の貧困問題を議論する有識者会議

大学や専修学校など高等教育機関への進学率がひとり親家庭や生活保護世帯、児童養護施設に通う子供では、全世帯平均と比べて依然として大きな差があった――。5月17日に開かれた内閣府の有識者会議でこんな子供の貧困率を示すデータが明らかになった。それによると、高校進学率は全世帯平均に近づいているものの、高等教育への進学には依然として高いハードルが存在している。

子供の高等教育の進学率は、2017年の全世帯平均が73.0%であるのに対して▽ひとり親家庭 58.5%(16年の値)▽生活保護世帯 35.3%▽児童養護施設 27.1%――となった。ここ数年は改善傾向にあるものの、依然として低い水準にとどまっている。大学・短大の進学率については、17年は全世帯平均が52.0%だったのに対し▽ひとり親家庭 41.9%(同)▽生活保護世帯 19.0%▽児童養護施設 14.2%――で、生活保護世帯や児童養護施設の子供は大学や短大よりも、専修学校や各種学校に進学する傾向が強かった。

高校の進学率では、17年の全世帯平均が99.0%に対して、▽ひとり親家庭 96.3%(同)▽生活保護世帯 93.6%▽児童養護施設 98.1%――と、平均に近い水準に改善された。一方、高校中退率は、生活保護世帯が4.1%で、全世帯平均の1.4%よりも高かった。