「誠心誠意、力を尽くす」 全高長新会長に三田高の笹校長

全高長新会長に選ばれた笹都立三田高校長
全高長新会長に選ばれた笹都立三田高校長

全国高等学校長協会(全高長)は5月23日、第71回総会・研究協議会を、さいたま市の大宮ソニックシティホールで開いた。全国の高校長約2500人が参加。総会では新会長に笹のぶえ東京都立三田高校長が承認され、新体制がスタートした。研究協議会では、高校でアクティブ・ラーニング(AL)の授業改革に取り組んだ茨城県立並木中等教育学校の中島博司校長が発表した。

笹校長は就任にあたって、「全国の高校と、国や文科省などの関係機関を結ぶパイプとなり、全国の高校生の輝く未来を創造するために誠心誠意、力を尽くしたい」と抱負を述べた。高大接続や新学習指導要領、教員の働き方改革、成年年齢の引き下げなど、高校教育を取り巻く課題に対応すべく、会員・組織の連携強化を呼び掛けた。

研究協議会で登壇した中島校長は、同校で2015年以降取り組んできた、AL型授業への改革について発表した。まず同校長は、教員がALを意識的に授業に取り入れ、メタ認知できるようにするため、ALの実施率を示すAL指数を考案。例えば、50分の授業の中で5分間のAL活動を行えば、同指数は「AL10」となる。最初からALの割合を多くするよりも、少しずつ毎時間ALを採り入れるようにするのがポイントだという。

またALの活動後には、学んだ内容を80字以内で、接続詞を介した二つの文章でまとめる「R80」という活動を行うと、論理力の育成につながるとも述べた。この他にも同校長は先輩が後輩に教える「TO学習」や、ALにArtの要素を採り入れたAALといった手法を開発し、同校の授業改革に取り組んでいる。

同校長は「AL型授業を成功させるには、アウトプット、協働、そしてリスペクトが重要だ。高校でのALは学力向上が求められる。授業改革が校長のトップダウンでは、異動すれば元に戻ってしまう。ボトムアップが肝心で、校長は『種をまく人』でなければならない」と話した。

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