「実行力もつ校長会として全力で」 全連小が第70回総会

あいさつする種村会長
あいさつする種村会長

全国連合小学校長会(全連小)は5月23日、第70回総会を都内で開いた。同校長会代議員189人を含む約500人の小学校長が出席した。会長は昨年度に引き続き、種村明頼東京都新宿区立西戸山小学校長が務める。研修会では文科省の白間竜一郎審議官が、プログラミング教育の本格実施などについて講演した。

冒頭あいさつで種村会長は、学習評価の在り方検討の重要性を伝え、▽新学習指導要領全面実施に向けた校内研修▽学校全体での組織的な取り組み――などが必要であるとした。また、「働き方改革が急務とされる中、校長は勤務時間に対する意識改革や運営体制の見直しなど、さまざまな視点で取り組みを行う必要がある。学校の実情に合わせ、教育の質を落とさず、児童一人一人の生きる力を育成する理念の具体化に向けて、教職員の資質向上や経営組織マネジメントの充実が一層求められる」と述べた。

併せて、「自らの使命を自覚し、未来を見据え、創意ある展望と計画のもと、確かな実行力をもつ校長会として事業を推進し、全力で取り組む」と誓った。

林芳正文科相代理として、同省の清原洋一主任視学官は「人作りは国造り」「安倍内閣は教育改革を最重要課題としている」と述べ、▽主体的で対話的な深い学びの実現に向けた授業改善▽業務改善推進による負担軽減▽いじめ相談体制の充実や変化の把握――がますます求められるとした。

全国都道府県教育長協議会会長の中井敬三東京都教育長は、いじめの積極的認知が進んで昨年度過去最多の32万件が報告されたことを述べ、いじめは決して許されないと強調し、▽どの学校でも、どの子供にも起こり得るという認識を日本全体で共有▽子供を加害者・被害者・傍観者にさせない▽全ての関係者が状況を把握して迅速に対応▽隠さず学校・教委・家庭などにいち早く伝える――などが重要であるとし、いずれも校長のリーダーシップなくしては不可能と伝えた。

議事では、▽学校経営の充実▽調査・研究活動の充実▽「生きる力」の育成を目指す教育課程の編成・実施・評価・改善▽教職員の資質能力の向上▽教職員の定数や処遇の改善――に重点を置く、今年度の活動方針などを承認。

また▽創意ある学校経営の推進▽専科教員の配置促進▽災害からの復興促進への継続的支援と防災教育の推進▽社会に開かれた教育課程の編成▽ICTを活用した教育推進のための環境整備――など、14項目を掲げた宣言を採択した。

研修会では白間初等中等教育局審議官が「当面する初等教育の諸問題」をテーマに講演。情報活用能力育成の重要性を伝え、「ICT環境の整備に尽力してほしい」「プログラミング教育の20年度全面実施に向け、19年度に各学校で1回は授業を実施し、検討改善を行ってほしい」と強調。プログラミング教育の指導例として、▽算数第5学年「正多角形の作図」でのプログラミング的思考育成▽理科第6学年「電気の性質や働きを利用した道具」でのプログラミング体験実施――などを挙げ、教育課程における実践の強化を求めた。