市立中学校教諭を生徒への傷害容疑で書類送検 大分東警察署

大分東警察署は5月24日までに、大分市立中学校で2年生の男子生徒にけがを負わせたとして、中学校教諭を傷害容疑で書類送検した。市教委による記者会見で、事実と異なる説明が行われた経緯が指摘され、市長および教育長が謝罪している。

書類送検されたのは、大分市立中学校に勤務する50代男性教諭。市教委などによると、教諭は4月20日午後7時ごろ、昇降口付近で下校指導をしていた。部活動を終えた男子生徒が他の生徒と5人で話をしており、早く帰るよう複数回注意しても従わなかったという。教諭は自転車に乗っていた男子生徒の首に後方から腕を回した。男子生徒は気を失って後ろに転倒、頭などに全治1週間のけがを負った。教諭は柔道有段者だという。

教諭の介抱を受け、男子生徒は10秒程度で意識を取り戻した。連絡を受けた父親が110番通報、後日大分東警察署に被害届を出した。同署は捜査を行い、24日までに大分地方検察庁に教諭を書類送検した。

教諭が生徒にけがを負わせた問題について、市教委は4月22日夕方に記者会見を開いたが「生徒は倒れた後、すぐに立ち上がった」とし、失神については説明していなかった。翌23日朝、佐藤樹一郎市長が市教委に対し、失神について触れなかったことを指摘。教諭への聞き取りなどから失神の事実があったことを確認して、26日に市長が会見で謝罪した。同日夕方、市教委も会見を開き、三浦享二教育長が「不確実な情報で、大事になるのを心配した」としながらも「信頼を損なった」と謝罪。「わざと伏せたのでは」という指摘を否定しつつ、「事実と異なる説明になり、隠蔽ととられても仕方がない」として、「いかなる処分でも受ける」と述べた。

教諭が書類送検されたことについて、市教委学校教育課は取材に対し「書類送検の事実を把握できてないので詳しいことは答えられない」とし、今後の対応については「検察の判断を待つ」としている。また、「教諭も反省している」とした上で「市教委として、教諭が生徒を失神させてけがを負わせたこと、事実と異なる説明になったことなど非常に申し訳なく思っている。今後は再発防止に全力を挙げるとともに、説明などを誠実に行う」と述べ、改めて謝罪の意を示した。