デコピン、小突くは体罰 熊本市教委が基準を厳格

額を中指で強く弾く「デコピン」や指示棒などで「小突く」行為について、熊本市教委は体罰と新たに認定したことを明らかにした。肉体的苦痛が少ないものは、これまで体罰として扱っていなかった。5月22日に市教委が発表した2017年度の「体罰に関する調査報告」から新基準で認定している。

体罰を巡る学校、子供、保護者間の認識の乖離(かいり)を防ぎ、教員の意識を高めるのが狙い。市教委の調査によると、16年度に体罰と認定した事例はゼロだったが、逆に子供や保護者が体罰と指摘した事例は54件あった。市教委は「教師側はスキンシップとして軽く考え及んだ行為でも、児童生徒や保護者にとっては理不尽に思ったり、不信感につながったりするケースもある」と説明する。

17年度の調査結果では、子供や保護者が体罰とした事例は49件あり、市教委はそのうち15件を新基準に従い体罰と認めた。これまでの基準では、いずれも体罰には該当しなかった。内訳は▽小学校 5件▽中学校 4件▽高校 6件――で、内容は▽デコピン 4件▽棒などで殴る・叩く 3件▽ボールを投げつける 2件――。発生した場面は▽授業中 10件▽部活動 3件▽放課後 1件――などとなっていた。

市教委は「軽く叩くといっても、モノで叩く行為は必要な指導とは言えない。力に頼るのではなく、きちんと言葉で伝える能力が求められている」と新基準の狙いを解説する。