27年ぶり高水準、高卒就職率 景気回復で8年連続改善 

林文科相の記者会見
林文科相の記者会見

文科省が5月18日に発表した今春卒業した高校生の就職率によると、前年同期より0.1ポイント増え、98.1%となった。8年連続の改善で、1991年の調査開始以来27年ぶりの高い水準だった。景気の回復基調を背景に、文科省が厚労、経産両省などと連携して取り組んできた就職支援策やキャリア教育推進が実を結んだ形だ。

林芳正文科相は18日の記者会見で「高校とハローワークが連携したり、なるべく早くから働く意欲を明確にしていくキャリア教育が推進されたりしたことが要因の一つではないか」と語った。

男女別では、男子98.5%、女子97.4%で、いずれも前年同期に比べて変化はなかった。

学科別就職率は高い順に、▽工業 99.5%▽商業 99.2%▽福祉 99.1%▽農業 99.0%▽水産 98.8%▽看護 98.4%▽家庭 98.4%▽情報 97.7%▽総合学科 97.6%▽普通 96.3%――となった。

就職率が高い都道府県は、高い順に▽富山 99.9%▽福井 99.8%▽石川 99.7%――と北陸3県が続いた。低かったのは順に▽沖縄 93.7%▽大阪 94.9%▽神奈川 95.5%▽東京 95.9%▽千葉 96.2%――で、首都圏が目立った。

東日本大震災で被害が大きかった東北3県の就職率は、岩手が前年同期と同じ99.4%。宮城は前年同期比0.2ポイント減の98.8%で、福島も同0.4ポイント減の99.3%で、明暗がやや分かれた。