改正学校教育法が成立 デジタル教科書が使用可能に

改正の趣旨を説明する髙階恵美子参議院文教科学委員長(参議院インターネット審議中継より)
改正の趣旨を説明する髙階恵美子参議院文教科学委員長(参議院インターネット審議中継より)

デジタル教科書を教科書として使用できるようにする改正学校教育法が5月25日、参議院で全会一致で可決、成立した。デジタル教科書の利用はICTを活用した学習を促進するほか、障害のため紙の教科書を使った学習が困難だった児童生徒の支援につながる。2019年4月1日の施行。

学校教育法は、小、中、高校の教科書は文科省の検定を受けた紙の教科書と定め、「デジタル教科書」は厳密には教科書ではなかった。このため、授業でデジタル教科書を使用する場合でも、法律上は紙の教科書を使用する義務があった。

学校教育法の改正で、デジタル教科書が検定済教科書と同一内容であれば、教育課程の一部で紙の教科書に代えてデジタル教科書を使用できるようになる。文字の拡大や音声読み上げ機能により、視覚障害や発達障害のある児童生徒が学習上の困難を低減できる場合には、全ての教育課程でデジタル教科書を代用できる。

附帯決議として▽デジタル教科書の教育効果や児童生徒の心身の発達・成長を含めた健康面への影響の調査▽夜間の使用制限を含めたガイドラインの策定▽学校のICT環境の整備に関する財政上の措置▽デジタル教科書の著作物利用の補償金を低廉にすること▽教員のICT活用による指導力向上やICT支援員の配置促進▽障害のある児童生徒への財政上の措置を含む積極的な支援▽義務教育段階での将来的な無償措置の検討――を求めた。

ICT利活用に積極的な自治体では、タブレット端末にデジタル教科書をインストールし、児童生徒がデジタル教科書の利点であるさまざまな機能を活用し、個別学習や協働学習を展開するケースが増えていることから、法改正はこうした取り組みの追い風となる。

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