半数が虫歯治療受けず 子供の貧困が要因、千葉県

「虫歯の治療が必要です」と学校歯科検診で診断された児童生徒のうち、およそ半数が歯科医院を受診していなかった――。千葉県保険医協会の初の調査で、こんな実態が5月25日までに明らかになった。未受診率は小学校で5割弱、中学校で7割、特別支援学校で6割に達していた。家庭の経済事情で治療を受けられない「子供の貧困」が要因の一つと協会はみている。

調査は2017年10~12月、千葉県内の公立小・中学校と特別支援学校の合わせて1220校を対象に実施。16年度の学校歯科検診の結果を基に、454校から回答があった。

それによると、学校歯科検診で「要受診」と診断された児童生徒の割合は、小学校で31.4%、中学校で27.8%、特別支援学校で30.4%を占めた。そのうち、歯科医院を受診しなかった割合は、小学校で46.5%、中学校で70.1%、特別支援学校で60.1%に達した。

「口の中の健康状態に問題がある」と考えられる児童生徒の有無を尋ねたところ、そうした子供に「出会ったことがある」と回答したのは小学校で54.8%、中学校で52.5%、特別支援学校で59.1%だった。その背景については「保護者に経済的、時間的余裕がなく、歯科医院へ連れて行けない」「保護者が国民健康保険料の支払いをしておらず、保険証がない生徒がいた」などの子供の貧困を挙げるケースが目立った。

協会の担当者は「養護教諭の回答を分析すると、未受診の理由は家庭における経済的貧困と歯科医療に対する知識不足の二つが考えられる」と話し、未受診率が高校で特に高いのは塾や部活動による生徒の多忙化が原因とみている。