アメフット協会が「フェアプレイ宣言」 教育活動の側面重視

日大の選手が関西学院大の選手にけがを負わせた反則行為をめぐり、統括団体の日本アメリカンフットボール協会(国吉誠会長)は5月26日の定例理事会で、独自のフェアプレイ宣言を採択するとともに、再発防止を目的としたフェアプレイ推進委員会の設置を決めた。アメフットの教育活動の側面を重視した対応。

国吉氏は宣言採択の理由について「(今回の反則行為は)スポーツマンシップ、フェアプレイ精神を大きく逸脱したものであり許されるものではない」とあらためて指摘した上で、「(日大側の)チームの指導、マネジメントの在り方も問われ、アメフット全体の信頼性を大きく揺るがす問題となり、協会としては強い危機感を抱いている」と強調した。

フェアプレイ宣言は、①フェアプレイに全力で取り組み、心身の向上に努める②アメフットが激しく、力に満ちた、身体をぶつけ合うスポーツであることを強く意識し、最高のスポーツマンシップに基づき行動する③スポーツマンシップ、フェアプレイ精神に反する行為を行わないだけでなく、他人にそうした行為を強制したり、他人のそうした行為を黙認したりしない――ことを全関係者で推進することをうたった。

国吉氏によると、フェアプレイ推進委の中に再発防止とフェアプレイの徹底を目的とするワーキンググループをそれぞれ設置する。短期および中長期な視点からの再発防止策をまとめ、関係者間でフェアプレイを広く考えていく機会を設定する方針。

関学大の選手は全治3週間のけがから復帰し、27日の交流戦に出場した。選手は試合後に「けがの不安はあったが、落ち着いてプレイできた」と述べ、反則行為をした日大選手に対し「また選手として戻って来て、グラウンドで正々堂々と勝負ができたらいいと思う。フェアなプレイができるスポーツ界になってほしい」と語った。日大選手は22日の記者会見で「アメフットを続ける権利は僕にはない」として、退部を申し出たことを明らかにしていた。

一方、関学大の鳥内秀晃監督らは24日の記者会見で、反則行為の経緯をまとめた日大側の24日付再回答書について「不自然な点が多く、真実と信じるには根拠が不足しており、誠意ある回答と受け取ることはできない」と批判し、日大との定期戦を中止する考えを明らかにした。

反則行為は6日の定期戦で発覚した。日大側の監督とコーチが批判を浴び辞任したが、反則行為の指示の有無をめぐり関係者の証言が食い違っている。