答案をごみ集積所に捨てる 長崎の高校教諭、無断持ち出し

長崎県教委は5月25日、県立高の教諭が中間考査の答案用紙2クラス分を無許可で校外に持ち出し、紛失したと発表した。県教委は取材に対し「現在のところ、情報流出や悪用などは確認されていない」と説明している。

県教委によると、教諭は同県大村市の高校に勤務する国語の女性教諭(26)で、紛失したのは5月16日に実施した2年生「国語総合」2クラス79人分の答案用紙。教諭は自身が担当する1、2年生の答案を18日までに校内で採点し終える予定だったが、1年生の採点を終えたところで夜になった。そのため2年生の答案を紙袋に入れ、長崎市内の自宅に持ち帰った。答案を校外に持ち出す場合は管理職の許可を得ることになっているが、その手続きはしていなかったという。

20日までに採点しようと考えたが、私用で1枚も採点できないまま21日の朝を迎えた。家を出る際、答案の入った紙袋と併せて家庭ごみの袋を持ち、ごみ集積所に立ち寄ってから出勤。学校到着後に答案の入った紙袋がないことに気付き、ごみ集積所を探したが、すでにごみは回収され答案は見つからなかったという。

県教委の聞き取り調査に対し教諭は、紛失時の状況について「慌てていた」と述べ、無許可の答案持ち出しについては「許可が必要なことは分かっていたが、手続きの方法が分からず、許可を得ずに持ち出してしまった」と釈明。「勉強の成果を示すテストを返してあげられなくて申し訳ない」と反省の意を示しているという。

県高校教育課担当者は「生徒・保護者に心からおわび申し上げます」とし、再発防止策に▽同校教職員に対し、答案など個人情報の取り扱いに関する厳しい指導▽全県立学校に対し、情報セキュリティーポリシーなどの周知徹底を求める通知(5月28日付)の発出▽全県立学校の担当者に対し、情報セキュリティーを含む服務規律に関する研修(6月末予定)――を挙げている。