目標は自殺者3割減 東京都足立区が計画

東京都足立区は、若者を含む区内の自殺者数を7年間で3割減らすことを柱にした「自殺対策計画」をこのほど、策定した。特に若年者の自殺に重点を置き、2016年度で134人だった区内の自殺者を、24年時点で95人に減らすことを目指す。

計画では、悩んでいる人がSOSを出したときに受け止められる存在「ゲートキーパー」を学校や地域に増やすことに言及。これまでも区立学校教員向けにゲートキーパー研修を実施しており、今年度からはスクールワーカーやスクールソーシャルワーカーに対象を広げる。研修では自傷行為の作用や自傷行為をする生徒への対応法、自殺が起きてしまったときの対処法を学ぶ。

09年度から進める小・中・高校生向けの特別学習にも一層注力する。保健師が各学校に出張し「悩みを相談することが自分を大切にすること」の考えを軸に、SOSの出し方やストレスの対処法について教える。今年からは専用の教材を用い、各校の教師による授業が可能になった。

区の担当者は「若者の自殺は20年前と人数は変わっていないが、率でみると約2倍に増加している。大人の自殺と比べて社会的にも影響が大きく、後追いなどの危険性も高い。これまで以上に防いでいかなければならない」と話した。

足立区は、区内若年者の自殺の特徴について▽20代の女性を除き、男女共10代~30代の死亡原因の1位は自殺▽孤立の恐れが高い不登校児童・生徒数が年々増加している――と指摘している。