孤食が深刻化、食育白書 週半分以上の人が15%

一日の全ての食事を一人で食べる頻度
一日の全ての食事を一人で食べる頻度

1日の全ての食事を1人で食べる「孤食」の日が週の半分以上を占めている人は15.3%に上った――。政府が5月29日に閣議決定した2017年度版の食育白書で明らかになった。11年度と比べて5.1ポイント増加した。世帯構造の変化で単独世帯やひとり親世帯が増えたことに加え、子供の貧困の進展が背景にある。朝食または夕食を家族と一緒に食べる「共食」の回数は週当たり10.5回で、前年度に比べて0.4ポイント増え、11年度の水準(同10.4回)に回復した。

白書の基になった調査は17年11月、20歳以上の1786人を対象に実施した。

白書によると、孤食の頻度を尋ねたところ「ほとんど毎日」と答えた人の割合は11.0%で、「週に4~5日ある」は4.3%だった。孤食の理由(複数回答)については、多かった順に「1人で食べたくないが、食事の時間や場所が合わないため、仕方ない」(35.5%)、「1人で食べたくないが、一緒に食べる人がいないため、仕方ない」(31.1%)、「1人で食べることが都合がいいため、気にならない」(27.3%)となった。

孤食は「ほとんどない」と答えた人の割合は73.0%だった。

一方、共食の頻度について「ほとんど毎日」と回答した人の割合は、朝食と夕食のいずれも20歳代が最も低く(朝食37.7%、夕食57.4%)、70歳以上が最も高い(朝食79.1%。夕食87.1%)ことが分かり、食習慣をめぐる世代間ギャップが裏付けられた。夕食に限った場合、共食は「ほとんど毎日」とした20歳代は57.4%、30歳代が63.3%、40歳代64.2%、50歳代71.9%、60歳代80.5%と年代が上がるにつれ、家族と一緒に食べる頻度が上がった。

白書は、家庭で家族と一緒に食べる食事はかけがえがないものだと説明した上で、当面の課題として仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)、地域のサポートを得た共食、子供食堂と食育の連携を挙げている。