小学男児が10日間のけが 香川県、教諭が拳でたたく

香川県の公立小学校の男性教諭が男子児童の頭をたたき、全治約10日間のけがをさせていたことが5月31日までに分かった。男性教諭は男児以外の児童に対しても体罰をしていた。保護者から学校への問い合わせで発覚した。

県教委によると、体罰が発覚したのは2月下旬ごろ。算数の授業で図形の問題を解くよう指示したが、男児が他の児童に話しかけていたため「ちゃんと勉強しよう」と声掛けした。男児はいったんは問題に取り組んだが、また話し始め、再度注意。同じことが数回繰り返され、教諭は男児の頭を拳で3回たたいた。

男児の保護者は同日、帰宅した男児が頭痛を訴えたため医療機関で受診させ、頸椎(けいつい)捻挫と頭部打撲で全治10日間と判明。翌日、保護者は男性教諭とは別の担任教諭に連絡し、事実確認を求めた。

担任教諭の報告を受けた校長らが聞き取りをし、男性教諭が体罰と認めたため、校長は男性教諭を伴い男児宅を訪ねて謝罪した。男児は登校を続けている。

男性教諭はこれまでにも男児を含む複数の児童に対して頭をたたくなどの体罰をしていた。県教委は「児童生徒に対する体罰は、いつ、いかなる場合にも決してあってはならない行為」と説明。「問題を解くよう指示された児童がなぜ話を始めたのか、児童の様子を把握し、適切な指導をしなければならなかった」として、再発防止に向け、研修や指導を徹底する方針。

県教委は研修用資料「信頼される教師を目指して」(2008年3月作成、17年11月改訂)で、体罰について「教員に対する社会の信頼を損なうものであり、ひいては学校教育全体に対する不信を招くこととなる行為」とした上で、「教育は、教師と児童生徒との信頼関係が基盤にあって成立するものであり、児童生徒の指導においては、深い愛情を持ち、正しい児童生徒理解に立って信頼関係を築き、心で受け止める『心対心』の指導が大切である」と注意を喚起していた。