誤飲の応急手当を知らず 保護者の半数、消費者庁調査

子供が異物を誤飲したり、喉に詰まらせたりした場合の応急手当について、半数の保護者が正しい知識を持っていない―。消費者庁が実施した2017年度「子どもの事故防止調査」で、こんな結果が6月1日までに明らかになった。

調査は徳島県内の0~6歳児の保護者や保育士を対象に実施。そのうち、保護者・出産予定夫婦に向けたアンケートで2843人から有効回答を得た。

それによると、応急処置の知識をクイズ形式で尋ねたところ、正答率はおおむね5割にとどまった。例えば「たばこ、ボタン電池を誤飲した場合の対処法」として正しい「何も飲ませず、吐かせないで至急病院へ行く」を選択した回答者は50.7%で、誤答の「水や牛乳を飲ませ、吐かせないで至急病院へ行く」(8.7%)や、「わからない」(24.3%)と回答した割合も高かった。

応急手当研修への参加経験に関する設問では、6割超が「心肺蘇生法」や「AED」の説明および実技訓練を受けたことがあると回答したが、「異物がのどに詰まったときの対処法」「誤飲の対処法」は半数に満たなかった。

喉に詰まった異物が気道をふさぐと、およそ5分で呼吸が停止し心臓が止まる。ボタン電池を誤飲すると食道にとどまり、放電の影響で1時間程度でも潰瘍ができ穴が開いてしまうことがあり、状況によっては死に至る可能性もある。消費者庁はアンケート結果を含む調査内容の分析を進め、子供の事故防止に生かす。