「笑育」講座が開講 芸人に学ぶ東京理科大

ゲーム形式で自己紹介の内容を確認する じなんぼ~いずのウィーアー店崎さん(中央)。 後方奥は井藤准教授

東京理科大学は5月31日、松竹芸能が開発した教育プログラム「笑育」の特別講座を開講し、教員を目指す学生18人が参加した。6月21日までの全4回。プロの芸人が持つ発想力や想像力、コミュニケーション力をアクティブ・ラーニングに対応できる教員の育成に生かす狙い。

同社所属の「じなんぼ~いず」がゲスト講師で登壇した。ファシリテーターは笑育を監修する同学の井藤元准教授が務めた。

初回の5月31日は「初対面の人に30秒でインパクトを残す方法」と題して、学生全員に30秒の自己紹介を課した。井藤准教授は、限られた時間の中で自分の印象を相手に残すには▽第一印象と逆のことを言う「ギャップ」▽実際の姿をデフォルメして表現する「誇張」▽自分が好きなものについて熱弁する「偏愛」――がポイントと解説。これを踏まえ、学生たちは自己分析した内容をワークシートに記入した。

その後、一人一人が全員の前に立って自己紹介。登場の際には一人ずつ「出ばやし」の音楽が鳴り、「よく老けてると言われますが19歳です」「僕はひきこもりのオタクなんですが、水泳やダンスもたしなみます」など、ポイントを取り入れたプレゼンテーションを行った。自己紹介の後にはじなんぼ~いずの2人が学生を挟み、印象的なエピソードを面白おかしく引き出していく。2人の軽妙な「イジり」によって学生たちの緊張もほぐれ、教室に大きな笑い声が響き渡った。

井藤准教授は笑いのキーワードとして「仁(にん)」を挙げ、「教師も仁に合った指導をしなければならない。そのためには自分自身をよく知ることが重要で、どういう自分を見せれば人に受け入れられるのかを積極的に考えてほしい」と学生たちに語り掛けた。

講座を受講した同大の2年生は「教師という仕事が大変であることを、私たちの世代は見てよく知っている。『イジり』もひとつ間違えばいじめになってしまうが、根底に愛情があれば誰も傷つけずに場を和ませられると分かり勉強になった」と感想を述べた。