Society5.0に求められる学校とは 文科省が報告書

Society5.0を見据えた教育政策の方向性をまとめた

Society5.0に対応した教育政策の方向性を示す報告書「Society5.0に向けた人材育成~社会が変わる、学びが変わる~」が6月5日、文科省から公表された。昨年11月に立ち上げられた林芳正文科相の懇談会や省内タスクフォースでの議論を踏まえたもので、「スタディ・ログ」の蓄積・活用による個に応じた学習の提供や、異年齢・異学年集団による協働学習の実現、高校教育における文理分断からの脱却と、グローバル・イノベーティブ人材の育成を目的としたコンソーシアムの創設を掲げた。

報告書では、Society5.0に求められる共通の三つの力として、▽文章や情報を正確に読み解き対話する力▽科学的に思考・吟味し活用する力▽価値を見つけ生み出す感性と力(好奇心・探究力)――を位置付け、読解力や社会的スキル、情報活用能力の育成がこれまで以上に重要になるとした。

Society5.0に対応した学校では、AIによって個人の学習履歴や評価、到達度などのスタディ・ログを蓄積し、学力の定着を促進するだけでなく、個人の特性や発達段階に応じた学びを提供する。合わせて、デジタル教科書やCBTの導入も含めたICT環境整備・人材育成を行い、一斉一律の授業スタイルから脱却し、学習到達度や課題に応じた異年齢・異学年集団での協働学習を広げる。

基礎的な学力の定着に向けて、教員免許制度も改善する。具体的には、小学校高学年での専科教員の配置を進め、複数校種、教科の免許状取得を弾力化。経験年数や専門分野に応じて、特定教科の免許状を取得しやすくする。

高校改革では、高校普通科が文系・理系に分かれている実態を改め、文理両方を学習するようにする。特に、データサイエンスの基礎となる統計やプログラミングを重視する。生徒の興味関心、特性に応じて高度な内容を学習できる「ワールド・ワイド・ラーニング(WWL)コンソーシアム」を創設し、高校生6万人あたり1カ所を目安に、各都道府県で拠点校を整備。選抜された高校生が参加し、国内外のトップ大学に入学できるようなグローバル・イノベーティブ人材を育てる。

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