神奈川・愛知で最多を更新 虐待相談の受け付け件数

愛知県における児童虐待相談件数の推移

2017年度に児童相談所が対応した虐待相談件数が、神奈川、愛知の両県でそれぞれ過去最多となったことが6月6日までに分かった。神奈川県は6年連続、愛知県は8年連続で最多件数を更新。関係機関との連携強化により、警察からの通報数が増えたことが相談件数の増加につながっているとみられる。

神奈川県(政令市・児童相談所設置市を除く)所管の児童相談所で受け付けた相談件数は、前年度の3514件から676件増(19.2%増)の4190件となった。相談内容は▽心理的虐待56.2%▽保護の怠慢ないし拒否(ネグレクト)21.9%▽身体的虐待21.4%▽性的虐待0.5%――で、心理的虐待が全体の半数を上回った。虐待を受けた子供を年齢別にみると▽幼児36.9%▽小学生33.7%▽中学生14.0%▽中学卒業以上8.3%▽乳児(0歳児)7.2%――の順。乳幼児は合計で前年度20%増の1846件となり、半数近くを占めた。

愛知県(名古屋市を除く)の児童相談所で対応した虐待相談は前年度の4297件から67件(1.6%増)の4364件。相談内容は▽心理的虐待56.1%▽身体的虐待28.1%▽ネグレクト14.7%。虐待を受けたのは▽小学生33.2%▽3歳以上就学前25.2%▽3歳未満18.7%▽中学生15.1%▽高校生・その他7.7%――だった。虐待者は実父が最も多く(45.4%)、実母(43.4%)と合わせると全体の9割近くに上った。

通報経路はいずれの県も警察からが最も多かった。愛知県は今年4月、児童虐待の未然防止と早期発見・早期対応を目的に県警と情報共有に関する協定を締結しており、相談件数増加の要因にはこうした連携強化の動きも挙げられる。