市長、教育長に改革迫る 神戸、いじめメモ隠蔽問題

会見する久元喜造神戸市長

神戸市の久元喜造市長は6月14日、自殺した中学生に関する聞き取りメモが隠蔽(いんぺい)されていた問題で、市教委に組織風土の改革を要請したことを明らかにした。前日の13日に長田淳教育長に文書で手渡した。首長が教育長に組織改革・綱紀粛正を迫るのは極めて異例。

市長によると、要請書は13日付で▽組織風土の改革▽人事を含む組織体制の見直し▽適切な情報共有・公開▽意識改革の徹底▽取り組み状況の報告――を求めた。

隠蔽されたメモには、市立中学3年の女子生徒が自殺した直後、同級生らから聞き取ったいじめの内容や加害者の名前が記されていた。市教委の首席指導主事が隠蔽を指示し、遺族に開示すべきではないかと尋ねた当時の校長に「腹くくってください」と発言した。遺族への対応は報告や決裁をする決まりになっていたが、首席指導主事は独断で行い、報告や決裁を怠っていた。

会見で市長は、隠蔽について「言語道断、あってはならない。不正な事実を是正すべき教委の立場でありながら隠蔽したことは決して許されない。遺族だけでなく市民への背信行為だ」と述べ、「事実の解明と再発防止を市教委の責任で行い、市民に公表しなければならない」とくぎを刺した。

さらに市長は、いじめと自殺の因果関係を再調査する委員会に言及。弁護士2人、学識経験者2人、精神科医1人の5人で構成する方針であることを明らかにした。