高槻市立小で女児死亡 18日朝の地震で近畿に被害

大阪府北部を震源とする最大震度6弱の地震が6月18日朝、児童生徒の登校時間帯に発生したことを受け、安倍晋三首相は①早急に被害状況を把握する②地方自治体とも緊密に連携し、政府一体となって、被災者の救命・救助等の災害応急対策に全力で取り組む③国民に対し、避難や被害等に関する情報提供を適時的確に行う――よう全閣僚らに指示した。

大阪府によると地震の影響で、府下の高槻市立寿栄小で女子児童(9)が倒壊したプールの壁に挟まれ、死亡した。全身を強く打ったとみられる。大阪、茨木両市で80歳代の高齢者が亡くなるなど合わせて5人の死亡が確認された。

大阪府は2013年3月にまとめた府の教育振興基本計画で、児童生徒の災害時における迅速な対応力の育成を10年間の課題に掲げ、▽公立小・中学校の耐震化促進▽各校の防災避難計画・危機管理マニュアルの見直し▽地域と連携した防災体験活動の推進――に取り組んでいた。それだけに校内施設の壁倒壊による女子児童の死亡に府は衝撃を受けている。

気象庁によると、地震は18日午前7時58分ころに発生。大阪府北部で震度6弱、京都府南部で震度5強、滋賀県南部と兵庫県南東部、奈良県で震度5弱を記録した。

菅義偉官房長官は18日朝の緊急記者会見で、被害の状況把握と救命救助対応のため「官邸連絡室」を午前8時に設置したことを明らかにし、「揺れの大きかった地域の皆さんはお互いに助け合って行動するようお願いします」と述べた。

大阪府によると、小・中学校871校、府立高校62校、特別支援学校21校に休校の措置が取られた。

文部科学省によると18日午後3時現在、滋賀県12校、京都府18校、大阪府73校、兵庫県1校、奈良県4校の公立学校施設で校舎の天井やガラスが破損したり、壁にひび割れが生じるなどの物的被害が確認された。公立学校の休校は滋賀県1校、京都府270校、兵庫県139校、奈良県13校の合わせて423校に上り、短縮授業は滋賀県81校、兵庫県3校、奈良県の10校となった。大阪府の短縮授業の状況について同省は「調査中」としている。休校を学校分類別でみると、小学校230校、中学校94校、高校21校。奈良県の小学校と中学校の各1校が避難所となった。

登下校時の震災で公共交通機関がマヒした場合、首都圏の私立校では所在不明者が出ないように私立学校間の協力態勢がすでに確立され、児童生徒は近くの私立小・中・高校に避難することができる。さらに避難先の学校は、児童生徒の所在と安否を在籍校に連絡することになっている。一方、東京私立中学高等学校協会は、私立学校の被災状況や児童生徒らの安否情報をラジオで放送する協定をニッポン放送と独自に結んでいる。

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