プレテストの概要を公表 今年11月に10万人規模で実施

大学入試センターは6月18日、今年11月に実施する大学入学共通テストの試行調査(プレテスト)の実施概要を公表した。プレテストは昨年に引き続き2回目の実施となる。実際の共通テストを見据え、全国の大学を会場として本番の試験に近い状況で高校生約10万人が受検する。昨年のプレテストでは設定されなかった平均正答率を5割程度に設定し、検証を行う。

プレテストはA日程とB日程に分けられる。A日程は11月10日の1日のみで、高2以上を対象とし、国語(100分)と数学①(70分)の試験を実施する。B日程は11月10日~11日の2日間で、現行の大学入試センター試験とほぼ同じ時間割で行う。原則として高3を対象に、▽国語(100分)▽数学①(70分)▽数学②(60分)▽地理歴史(60分)▽公民(60分)▽理科①(60分)▽理科②(60分)▽英語(80分)▽リスニング(45分)――を実施する。

「国語」と数学①で実施する「数学Ⅰ」では、それぞれ小問3問の記述式問題を出題する。「国語」では、20~30字程度、40~50字程度、80~120字程度を記述する問題をそれぞれ1問ずつ出題し、マーク式問題の配点とは別に、記述式問題の段階別評価を示す。「数学Ⅰ」では、数式や問題解決のための方略などを端的な短い文で記述する問題が3問、マーク式問題と混在する形で出題される。

英語では、筆記とリスニングを行う。CEFRのA1~B1までの問題を組み合わせて出題する。共通テストでは、英語の民間資格・検定試験の活用を通じて4技能の総合的な評価を行うのを踏まえ、プレテストの筆記では「読むこと」の把握を目的とし、発音、アクセント、語句整序などの問題は出題しない。リスニングは、複数の情報を比較して判断する力や議論を聞いて要点を把握する力を問う。音声は、前回プレテストの結果を踏まえ、1回読みと2回読みが混在する構成とし、アメリカ英語以外のイギリス英語や英語を母語としない話者による読み上げも実施する。

同センターは、プレテストの分析・検証結果を年度内に公表する。共通テストの問題作成の体制づくりも進め、新たに問題作成方針分科会を科目ごとに設置。高校関係者も含めて、各教科・科目の問題の狙いや問いたい力を検討するほか、センター内に常勤の試験問題企画官を科目ごとに配置し、教科教育と学問領域双方の知見を問題に反映できるようにする。