学校はどの子も受け入れて 都内でシンポ、不安解消を

終盤の質疑応答では参加者からさまざまな質問がよせられた

「どの子どもも大切にされる学校づくりをめざして」をテーマにしたシンポジウムが6月30日、日本スクールカウンセリング推進協議会の主催により都内で開かれた。全国からスクールカウンセラーや教員ら約120人が参加し、LGBTやいじめ、発達障害などが理由で生きづらさに直面している子供たちへの深い理解と広いサポートが学校に必要であることを確認した。

パネリストの日高庸晴・宝塚大学看護学部教は、教育現場におけるLGBTを取り上げ、「当事者の児童生徒は誰が本当の理解者か分からず不安になっている。カミングアウトを受けたら、まずは『話してくれてありがとう』と声をかけてほしい」と述べた。本田真大・北海道教育大学函館校准教授は、いじめを受けているにもかかわらず声を上げられない児童生徒の心理状態について解説。「自分自身の置かれた状況を把握する力が低かったり、自分が困っていることに気付かなかったりする子供は、そもそも助けを求められず、いじめの発見が遅れる場合がある」と注意を喚起した。

参加者からは「LGBTの研修が少なく、情報が不足している。当事者である子供たちの調査データや事例を今回聞いて、衝撃を受けた」「自閉症スペクトラム障害の生徒は自身の置かれた環境に対する危機感が薄く、担任として不安を感じる」「自己肯定感が著しく低い児童生徒が増えていて、子供たちをどうはぐくんでいくかが課題になっている」などの意見が出された。