保健福祉大と桂高校が受賞 農水省の食育活動表彰

京都府立桂高校が開発した「京伝統野菜ピクルス」

2018年度「第2回食育活動表彰」の受賞者が決まり、大分市でこのほど開かれた「第13回食育推進全国大会」で表彰された。「教育等関係者の部」では神奈川県立保健福祉大学が農林水産大臣賞を、京都府立桂高校の「京の伝統野菜を守る研究班」が消費・安全局長賞を受賞した。

農林水産省は17年度から食育関係者の功績をたたえ、取り組みを周知する目的で表彰を始めた。都道府県が推薦した取り組みの中から、6人の有識者が▽先進性▽継続性▽有効性――などの観点から審査し、農林水産大臣賞、消費・安全局長賞を選ぶ。18年度はそれぞれ7団体、14団体の選出を決めた。

受賞した保健福祉大学は「子どもの食育支援者研修」を実施して指導者の資質向上に努めているほか、公立学校と連携し、動画や掲示板を通じて食や栄養、調理に関する情報提供をしたり、授業参加したりしている点が評価された。

桂高校の「京の伝統野菜を守る研究班」は、京野菜を「地域の宝」として後世に引き継ぐことを目的に、小学生向けの栽培指導や中学生向けの講習会、企業と連携した商品開発などに取り組んでいる点が評価された。

同班の担当教員は「8年間の活動を通じて地元の農家と信頼関係が築け、門外不出の種子を譲り受けることもできた。今後も京野菜の普及に努めていきたい」と話す。審査委員長を務めた中嶋康博・東京大大学院教授は、どの受賞団体の取り組みも食育の課題解決につながると評価し、「今後のさらなる広がりが期待される」と述べた。