無償化制度で私立高進学 8割超が「満足」 大阪府

進学した私立高を選択した決め手(複数回答)

私立高に進学できたのは、授業料の無償化制度があったから――。こんなふうに考える保護者が8割超に上ることが、7月3日までに大阪府教育庁私学課の調査で分かった。府は2010年から開始した私立高の授業料無償化制度について、19年度以降の拡充を決めている。

調査は無償化制度の導入年に入学した生徒が3年生となった12年度から実施しており、今回で5回目。府内全日制私立高91校に入学した17年度の3年生の保護者8303人から回答を得た。

入学した私立高を選択した決め手は「希望する学科やコースがある」が最も多く14.7%。「進学指導が充実」(13.7%)、「公立校にはない独自の建学精神」(13.0%)が続いた。3年間の高校生活を通じて、これらの決め手が実際はどうだったか尋ねると「期待通り」「どちらかといえば期待通り」と回答した割合が85.8%だった。内容別にみると、「校風が合っている」ことを決め手に入学した者の満足度が最も高く91.9%に上った。

現行制度における私立高授業料の負担額は▽年収590万円未満世帯=無償▽590万円以上800万円未満世帯=20万円(子が3人以上で10万円)▽800万円以上910万円未満=46万1200円(子が3人以上で20万円)――となっている。今回回答のあった保護者の61.5%が同制度の対象であり、このうち84.4%が「制度があったから私立高に進学できた」と回答。世帯年収が低いほど制度の恩恵を感じる割合も高く、590万円未満世帯では89.7%に上った。

府は均等な教育機会の保障に向けて、590万円以上の世帯の支援拡充を決めた。19年度以降は子が3人以上の590万円以上800万円未満の世帯も無償化の対象とし、子が2人であれば負担額は10万円に軽減される。同様に、800万円以上910万円未満の負担額も子が2人以上で30万円、3人以上で10万円に引き下げた。