父島で島しょ高校生会議 刺激求め、7月25日から

都立小笠原高校から見た父島の景色(同校提供)

世界自然遺産に登録されている小笠原諸島の父島で7月25~28日、東京都島しょ高校生サミットが開かれる。メイン会場は都立小笠原高校。昨年7月に大島町で初めて開かれたのに続き2回目。小笠原、八丈、三宅、神津、新島、大島海洋国際、大島の都立島しょ7高校の20人が参加する。

サミットは都島しょ高等学校長会の主催で、島で生活する高校生の交流を通じて島の良さに気付いてもらい、島の担い手としての意識をはぐくむのが目的。

父島のある小笠原諸島は今年6月、米国から日本に返還されて50周年を迎えた。「東洋のガラパゴス」と呼ばれる独自の生態系が注目され、2011年には国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界自然遺産に登録された。サミットではまず、先の大戦で父島が軍事拠点になったことから島民が本土に強制疎開させられ、終戦後も68年6月の本土返還まで一部の住民を除いて帰島できなかったことを取り上げる予定だ。豊かな自然環境や住宅地が狭い土地事情を実感してもらうため、ガイドによる島内ツアーを企画。植物のタコノキやマルハチ、渡り鳥など珍しい動植物を観察する一方、集合住宅を見て回る。

父島は都心から南に約1000キロ離れている。都心と結んでいるのは原則週1往復(繁忙期は2往復)の定期船のみで、片道24時間かかる。小笠原高校の池田厚副校長は「在校生にとってネックになっているのは刺激が少ないことです。外との行き来が難しいため、人間関係が固定化し、勉強も生活も張り合いが薄れてしまう傾向がある。サミットを通じて、横のきずなを作り、刺激を受けたいと思います」と話し、サミットの開催準備に余念がない。