学習記録多いと成績向上 Classiが検証結果公表

生徒の学習記録と教員のコメントによる偏差値の変化

生徒の主体的な学習の記録と教員からのフィードバックが多いほど、成績は向上する――。教育サービス会社「Classi」(山崎昌樹社長)は7月9日までに、同社が提供する高校向け学習支援プラットホーム「Classi」に蓄積された学習記録データの分析によって、成績向上につながるICTの活用方法の検証結果を公表した。

検証作業は、2016年度にClassiを導入している全国の高校で、ベネッセの学力テスト「進研模試」を16年7月と17年7月に受検している169校の生徒2万851人を対象とした。1年間における国語、数学、英語3教科の総合偏差値の変化と、学習動画の再生やウェブドリル、学習記録の入力、教員のメッセージ投稿、生徒の学習記録に対する教員のコメントなどClassiの利用記録データとの関連を調べた。

その結果、▽ウェブドリルや学習動画を多く活用する学校ほど成績が向上する▽教員から生徒にメッセージを送信している回数が多い学校ほどウェブドリルや学習動画の利用率が高い▽生徒が学習の進ちょくを多く記録する学校ほど偏差値の上昇幅が大きく、教員のフィードバックが多い学校ほど成績が向上する――傾向がみられた。生徒の記録を教員が一方的にフィードバックするだけでは、学習意欲の向上効果はあまりなく、教員からのフィードバックが少なくても、生徒が主体的に学習状況を記録する学校の方が成績の伸びは大きかった。

同社は、教員のフィードバックは学習習慣の定着には重要だが、生徒自らが最終的に学習習慣をコントロールできるようになることが成績向上につながるとみている。