「省挙げて信頼回復を」 文科省汚職、大臣が訓示

全職員に向けて訓示する林大臣

文科省科学技術・学術政策局長の佐野太容疑者が受託収賄容疑で東京地検特捜部に逮捕されたことを受け、林芳正文科相は7月10日の定例記者会見で、同容疑者が選定に関与した疑いがある私立大学の支援事業の選定過程について、第三者委員会による調査を実施する方針を明らかにした。文科相は同日、省内で職員約千人に対し、「常に初心に立ち返り、なぜ自分はこの文部科学省の門をたたいたのか、心にとどめてほしい」と訴え、「改めて文科省として猛省し、省全体を挙げて信頼の回復に努めなければならない」と訓示した。

佐野容疑者が文科省の「私立大学研究ブランディング事業」の対象校に東京医科大学を選定する見返りに、自身の息子を同大に裏口入学させるよう便宜を図ってもらった疑いが持たれている。このため文科相は弁護士らによる第三者委員会を設け、事業の選定プロセスの調査を進める考えを示した。第三者委員会のメンバーや具体的な調査事項は捜査の状況を踏まえて検討する予定。

林文科相は10日の職員訓示で「今回の事案は再就職の問題で国民の信頼回復に努めている最中に生じたものであり、誠に残念」と述べるとともに、「国民全体の奉仕者として公正公平に仕事に向き合っていただきたい」と強調した。