商業高校改革へ、いざ発進 東京、芝商高でイベント

カードゲーム形式のグループ学習

都立商業高校生がビジネスを実地に学べる機会の橋渡しをしよう――と、東京都教委の主催する「商業教育コンソーシアム東京」キックオフイベントが7月13日、港区の都立芝商業高校(林修校長、生徒611人)で開かれた。「資格を取らせる商業科」から「学んだ知識・技能を実践できるビジネス科」への商業高校改革に弾みを付けるのが狙い。

イベントでは、東京海上日動と連携した授業を公開した。「カードゲームで学ぶ!リスクと未来を考える」をテーマに、パン屋の経営者の立場から経営方針や戦略を考え、1年後の売り上げを計算するグループ学習を取り上げた。「スタッフの研修」「コミュニティーペーパーでの宣伝」「新作の開発」といった「作戦カード」の中から、生徒は店舗の経営方針に合ったカードを選択。経費を計上し、利益を追求していく。毎月、予期せぬアクシデントが起きることも。東京海上日動はグループごとに助言をし、授業の最後に講評と補足説明をした。

公開授業を見守った都立第一商業高校の大林誠校長は「ビジネスにかかわる実践的な学習は教員だけでは難しい。企業の力を借りて学ばせていただきたい」と説明。「企業と連携した学習を通じて、新たなビジネスアイデアを創出したり、課題の発見・解決をしたりしながら、身に付けた知識・技能を実践的に活用する力を育てる。これまでの『簿記の学校』『資格を取らせる学校』を脱却して、『自分で考える力を持った、ビジネスの世界で活躍できる人材を輩出する学校』を目指していく」と語った。

同コンソーシアム東京は、事務局を都教育庁指導部に置き、都立商業高校と企業や大学、地域社会との橋渡しに取り組む。