校舎80周走れで生徒熱中症 大津の中学、顧問は謹慎

滋賀県大津市の中学校で部活中に顧問の教諭から「校舎の周りを80周走れ」と指示された男子生徒が熱中症で搬送されたことを受け、大津市教委は7月16日、市立小・中学校の校長を集め、緊急会議を開いた。会議では指導の在り方や熱中症予防について改めて確認し、再発防止の徹底を校長に求めた。教諭は既に顧問を外され、自宅謹慎となっている。

市教委によると、12日午後のソフトテニス部の活動中に、顧問の教諭(31)が2年生の男子生徒に対し「サーブミスが目立つ。校舎の周りを80周走れ」と指示した。校舎は1周約230メートルで、80周は約18キロに当たる。見守り役は置いていなかった。30分後の午後5時すぎ、9周目に入った生徒が校舎近くの駐輪場で倒れているのを工事業者が発見した。生徒は救急搬送され、熱中症と診断された。けがはなかった。当日夜に退院し、13、17の両日は学校を休んで静養した。

気象庁によると、同市の12日午後5時の気温は30.1度だった。

学校側は生徒と保護者に謝罪し、教諭を自宅謹慎とした。13日夜にソフトテニス部の保護者を対象とした説明会を開き、経緯を伝えた。校長は取材に対し「教員の理不尽な指導により、一歩間違えば生徒の命に関わる事案を起こしてしまい大変申し訳ない」と述べた。教諭は学校の聞き取りに「大変重大なことをしてしまった」と話しているという。教諭はこれまでにも練習中にミスをした生徒に何周も走るよう指示しており、保護者からクレームが寄せられていた。県・市教委は今後、教諭から聞き取りをした上で処分を検討する。

市教委は取材に対し「子どもの命を危険にさらす許されない行為。二度と繰り返されないよう、部活の在り方について同校や市内の小・中学校に対し厳しい指導をしていく」と話している。