学習評価資料の早期提示を 全日中、中教審WGに要望

全日本中学校長会(会長・山本聖志東京都豊島区立千登世橋中学校長)は7月17日までに、中教審初中教育分科会教育課程部会の児童生徒の学習評価に関するワーキンググループに意見書を提出した。新しい評価方法の導入は学校現場への定着に時間がかかるとして、参考資料の早期の提示や研修の充実を要望。さらに現在WGで議論されている生徒の多角的な評価による教員の負担増を懸念し、定数改善や教員一人当たりの持ち時数の検討を求めた。

学習評価が2002年度に相対評価から絶対評価に転換した際に、学校現場への定着に時間がかかったり、保護者や社会の理解が得られなかったりしたことから、意見書は、評価規準の具体例を載せた参考資料を早期に示すことや、教員研修の充実、大学教職課程における評価の学習機会を確保するよう提言した。

中学校における評価・評定は高校入試の際の資料に用いられることから、評価の信頼性や客観性を確保するための具体的な方策や研修の実施を、高校設置者の都道府県教委に働き掛けるよう要請した。

生徒一人一人の学習成果を細かく捉えるための多様な評価方法の導入が「評価のための評価」になっていると指摘。その上で、ICTを活用した学習評価の研究を進め、教員の評価時間確保のために定数改善や持ち時数の検討を要望した。