高校新指導要領の解説公表 「探究」の学習活動を例示

文科省は7月17日、2022年度の新入生から年次進行で実施される高校新学習指導要領の「解説」を公表した。教科として新設される「理数」や名称が変わる「総合的な探究の時間」など、全教科にわたって教科の学習内容を深める「探究」を意識した学習活動を例示している。解説と合わせて、現行学習指導要領との比較対照表も公表した。

新教科「理数」のうち、「理数探究基礎」「理数探究」では、研究活動の意義をはじめ、観察、実験、調査など、代表的な研究手法の技能や研究倫理について扱う。データを収集・記録し、統計的な分析やシミュレーションを行う。研究成果を報告書にまとめたり、他者に向けて発表したりする活動も重視する。

自然事象や社会事象、先端科学、自然環境、科学技術、数学などに関する課題として、「振り子の性質」「光合成速度」「リニアモーターカー」「楽器の鳴り方」「防災」「DNA抽出方法」「機械学習」「金平糖の角の形成過程の数理モデル」などを例示。生徒の興味関心や進路などに応じて、適切な課題設定を行うよう求めた。

「総合的な探究の時間」では、他教科の探究を目的とした科目と異なり、実社会の中にある事象を俯瞰(ふかん)的に捉え、複数の教科の見方・考え方を統合的に働かせ、唯一の正解がない課題に対して最適解や納得解を見いだすことを重視した。探究課題に「食の問題とそれに関わる生産・流通過程と消費行動」「地域活性化に向けた特色ある取り組み」「変化する社会と教育や保育の質的転換」「職業の選択と社会貢献及び自己実現」を例示した。

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