児童38人搬送、宮城・名取 記念の空撮行事で熱中症

宮城県名取市『空からの写真集』(50周年記念で販売)

宮城県名取市の公立小学校で7月18日、校庭で航空写真を撮った後に1~6年の児童38人が病院に搬送された。市消防本部などによると、全員が熱中症だった。重症の児童はいなかった。

市教委によると、同日午前9時ごろ、全校児童が校庭に出て校章の形に並び、約30分で空撮を終えた。程なくして児童が吐き気や頭痛を訴え、午前11時ごろに119番した。空撮は市制60周年記念の一環で、東日本大震災で被害を受けてから初の記念行事だった。空撮をした別の小中学校8校でも体調不良を訴える児童生徒が数人いた。このため午後に空撮をする予定の6校は計画を取りやめた。

仙台管区気象台によると、午前9時半ごろの名取市の気温は28.2度で、高温注意情報が出ていた。

同小学校は熱中症対策として、体調の悪い児童は空撮行事に参加させず、空撮中に体調不良を訴える児童は保健室で休ませていた。保護者にも水筒の持参を求め、児童には水分補給を呼び掛けていた。滝沢信雄教育長は「実施の判断と学校の対応に落ち度がなかったか検証したい」と述べている。

空撮の写真集は、市制60周年の記念式典が開かれる9月30日に合わせて、市内の小・中学生全員に無償配布される予定。