愛知で「テレビ終業式」も 熱中症対策で万全を期す

愛知県豊田市の公立小学校で1年生の男児が熱射病で死亡した事故を受け、県教委は7月19日、校長らに対し熱中症事故の防止に万全の対策を取るよう通知した。県内の公立学校1329校で20日執り行われた終業式は、式の最中の水分補給や体操服の参列が認められ、クーラーのある教室に分かれて校長のあいさつを全員がテレビで見守るケースもあった。

男児が死亡した小学校は2学期制のため、終業式はなかった。

県教委は夏休み中の部活動や補習授業についても、活動の中止や延期、見直しなど柔軟な対応をするよう求めている。

名古屋市教委は19日、7~8月に開催予定の小学生野球大会とソフトボール大会を延期するよう校長会に連絡した。21日から特別支援学校4校が予定していた野外学習も中止し、人気のある「市民スポーツ祭」は小学生の屋外競技の開催を見合わせるよう要請した。

スポーツ庁も20日、運動部活動中の熱中症事故を防止するための安全確保を徹底するよう、都道府県教委などに通知した。気象庁から高温注意情報が出た場合、屋外の活動を原則禁止し、高温多湿時の体育大会は延期や見直しを求めている。

東京弁護士会で法教育推進を担当する鹿野真美弁護士は、熱中症事故に関する学校の責任について「校長や担任には、児童・生徒の熱中症を防止する注意義務があると考えられる。豊田市の小学校のケースでは、校外学習を中止する義務や、男児に休息を取らせ、給水させる義務がある」と指摘。「児童・生徒の命を最優先に考え、積極的な対策を取るべきだ」と注意を喚起した。