文科省幹部またも逮捕 省内に動揺、地検特捜

厳しい表情を見せる林文科相

文科省前科学技術・学術政策局長の佐野太被告と東京医科大学を仲介したとして、収賄ほう助の罪で起訴された谷口浩司被告=今回贈賄容疑で逮捕=から複数回にわたり総額140万円相当の飲食接待を受けたとして、同省国際統括官の川端和明容疑者が7月26日、収賄容疑で東京地検特捜部に逮捕された。林芳正文科相は同日、緊急記者会見を開き、「現職の職員が逮捕されたこと、また立て続けにこのような事態になったことは誠に遺憾。捜査当局が行う捜査に全面協力する」と述べた。

地検特捜部は26日、文科省など関係先を家宅捜索した。現役局長クラスの相次ぐ逮捕と文科省の家宅捜索で、省内に衝撃が走り、全職員が動揺を隠せないでいる。

文科相は会見で信頼回復について触れ「難しい状況だ。一つ一つ対応することで、信頼回復に向けて努力していきたい」と語った。

関係者によると、川端容疑者は宇宙航空研究開発機構(JAXA)に理事として出向していた2015年8月から17年3月にかけて、当時医療コンサルタント会社の役員だった谷口容疑者から、都内の飲食店などで複数回にわたり140万円相当の接待を受け、その見返りにJAXAの業務に関して便宜を図った収賄の疑いが持たれている。

文科省の「私立大学ブランディング事業」に東京医科大学を選定するよう便宜を図る見返りに自分の息子を裏口入学させたとして、佐野被告が受託収賄の罪で24日、起訴され、谷口容疑者も佐野被告と東京医科大学側を仲介したとして、収賄ほう助の罪で同日起訴されていた。

川端容疑者は佐野被告の前任の総務課長を務めていた。文科省は26日付で川端容疑者を大臣官房付とし、戸谷一夫事務次官を国際統括官の事務取扱とする人事を発令した。