第三者委設置は見送り 文科省汚職、尚早と判断

記者会見で謝罪する林文科相

林芳正文科相は7月27日の定例記者会見で、前科学技術・学術政策局長の佐野太被告が選定に関与した疑いがある文科省の「私立大学ブランディング事業」の選定過程について、第三者委員会による調査を「時期尚早」として、当面の間見送る意向を表明した。

林文科相は10日の記者会見で、第三者委の調査を実施する方針を明らかにしていた。調査の体制を検討する中で法曹関係者から捜査・公判に影響する可能性が否定できないとする意見を受けたことなどから、第三者委の設置は時期尚早と判断した。

4日の佐野被告に続き、26日に前国際統括官の川端和明容疑者が逮捕されたのを受け、林文科相は「現職の職員が続けて逮捕されたのは極めて遺憾」と改めて謝罪。文科省の立て直しについては「大変厳しいが、地道にできることを一つ一つ積み重ねていくしかない」と述べるにとどまった。

一方、私立大学ブランディング事業をはじめとする公募型事業の選定過程や文科省職員の服務規律の順守状況について、省内で調査を進めることを明らかにした。