ひき逃げ死亡事件で教頭逮捕 埼玉・川口、校長らと飲酒後

埼玉県川口市で7月28日未明、女性が車にはねられ死亡するひき逃げ事件があり、市立小学校教頭が29日、自動車運転処罰法違反(過失致死)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで埼玉県警武南署に逮捕された。市教委の茂呂修平教育長は同日夜、緊急記者会見し、「管理職が不祥事を起こし、信頼を根底から失う行為をしたと重く受け止め、非常に憤りを感じている」と述べた。教頭を処分する方針。

武南署の調べでは、教頭は28日午前2時すぎ、市内の路上を自転車で走っていた女性(56)を後ろから車ではね、全身を強く打って死亡させた疑いが持たれている。教頭は現場から逃走した。同署は、防犯カメラの映像や遺留品から教頭の車を割り出した。教頭は飲酒運転を認めた上で、「物に少し当たった程度の事故だと思った」と供述しているという。

市教委によると、教頭は27日午後6時半ごろから同10時すぎまで学校近くの飲食店などで校長ら学校関係者数人で酒を飲んだ。校長らは教頭の飲酒運転については知らなかったと話しているという。

埼玉県では教職員の不祥事が相次ぎ、2016年度には懲戒免職者が10年間で最多の20人に上った。このため県教委は7月20日、「不祥事根絶アクションプログラム」を策定し、▽管理職のリスクマネジメントに対する支援▽教職員のメンタルヘルス対策▽教員採用試験の評価の見直し――などを進め、不祥事の根絶を目指していた。

一方、市教委は30日、市立学校校長会で再発防止の徹底を呼び掛けた。