睡眠、食事、水遊びに注意 有識者会議が初の年次報告

保育時の重大事故の年次報告が初めて作成された

保育時の事故リスクが高いのは睡眠、食事、水遊び――。幼稚園や保育園、認定こども園などでの保育中の重大事故の分析をしている内閣府の有識者会議は7月30日、これまでに発生した保育時の重大事故やヒヤリハット事例を集計・分析し、再発防止策をまとめた年次報告書を公表した。保育時の事故について政府が年次報告書を取りまとめるのは初めてで、幼児教育の無償化で保育ニーズの拡大が見込まれる中、自治体や保育現場の安全対策徹底を促す狙いがある。

有識者会議が全国の保育現場での重大事故を分析したところ、死亡事故は2015~17年度までの3年間に35件発生しており、0~1歳児の睡眠中で、入園から30日以内の預け始めに多いことが分かった。治療に30日以上要する負傷や疾病は17年度に610件発生しており、そのうち骨折が最も多く527件を占めている。事故の原因では、自らの転倒・衝突や遊具からの転落・落下が多かった。

これらの分析結果を踏まえ、報告書では保育現場に対し▽睡眠、食事、水遊びなどで事故のリスクが高いことを全職員が意識し、発生予防に取り組む▽睡眠中はあおむけに寝かせ、定期的に子供の呼吸や体位、睡眠状態を確認する▽登園時の子供の健康状態を把握し、保護者と連絡を密にする▽子供の安全のためのガイドラインの周知徹底▽事故発生状況を記録する▽保険加入――を提言している。