膝蹴り飲酒顧問を懲戒免職 和歌山県立高、ラグビー部

和歌山県立高校でラグビー部顧問の男性教諭(35)が校内合宿中に飲酒し、3年生の男子部員に暴行を加えけがを負わせたとして、県教育委員会は8月3日までに、男性教諭を懲戒免職処分にした。暴行に加わらなかったものの、合宿に缶ビールを持ち込み飲酒した副顧問の男性教諭(56)に対しては停職1カ月の懲戒処分にした。処分は1日付。顧問の暴行は、ジャージーの襟や髪の毛をつかんで引きずり回し、膝で腹部を蹴ったり、側頭部を足で踏み付けたりするなど悪質さが際立っていた。

県教委によると、顧問は7月15日、校内であった合宿の打ち上げで缶ビールを飲み、グラウンドの片付けが遅いことを注意した男子部員から「人数が少ないからしゃあない」と言い訳されたことに激怒し、暴行を加えた。部員は頭部打撲などで全治約3週間のけがを負った。部員は被害届を警察に出したという。

顧問は2日後になって暴行の事実を校長に報告した。顧問は聞き取りに対し「しゃあないという言葉に感情的になった。生徒や保護者に済まないことをした」と反省の言葉を口にしている。

仁坂吉伸県知事は7月24日の記者会見で「こんなことを許したら絶対にいけない。理屈を言ったら途端に暴行、しかも酒に酔って暴行なんてとんでもない話だ。ひょっとしたら警察の問題かもしれない」と述べていた。

県教委は再発防止のため、顧問の聞き取りを通じて部活動の実態を把握するよう各県立高校長らに求める一方、研修の実施を予定している。