技術革新と高校改革を議論 教育再生会議でWG設置

会議後に記者会見する林芳正文科相と座長の鎌田薫早稲田大学総長

政府は8月3日、教育再生実行会議第43回会合を首相官邸で開き、今後のテーマとして「技術の進展に応じた教育革新」と「新時代に対応した高校教育改革」の議論を開始した。それぞれにワーキンググループを設置し、具体的な方向性を検討する。

安倍晋三首相は「人生100年時代や人工知能、IoTなどの技術革新が進展する新たな時代に対応し、多方面で活躍する人材の育成が急務となっている」と指摘した。その上で「新たな時代に対応した学校教育はどうあるべきか、生涯にわたって求められる能力はどのようなものなのか。高校では、新しい時代の到来に備えてどのような力を育成すべきか、人口減少が進む中、地方創生を進めるためにどのような役割を果たすべきか、検討する必要がある」と述べた。

委員からは、教員の人材確保や社会人活用の観点から免許制度を見直す必要性をはじめ、ICTの利活用促進、教員研修における民間活用、高校再編、人工知能への対応など今後の論点が示された。

新たに委員となった大橋弘東京大学公共政策大学院・経済学研究科教授は会議に提出した資料で「ICTによるAI活用によって、わが国のこれまでの学校教育の良さをさらに伸ばすと共に、学校教育をめぐる懸念を解消できるよう、制度設計を検討すべき」と指摘した。新委員の平川理恵広島県教育委員会教育長も提出資料で「一番大切なことは目の前の子供たちの安心安全な学習環境を整えることだ」と強調し、冷暖房の設置予算措置を政府に要請した。