避難所で学習支援広がる 220人死亡の豪雨から1カ月

西日本豪雨の被災地・広島市で復旧活動に当たる消防隊員ら=総務省消防庁提供

西日本豪雨で各地に大雨特別警報が発表されてから8月6日で1カ月となった。総務省消防庁によると、1府13県で220人が亡くなり、3県で11人の行方が分かっていない。3日時点の消防庁まとめでは、避難所の数は1府9県で178カ所に上り、計3600人以上が避難所生活を強いられている。

文科省によると、6日現在、避難所となっている公立学校は岡山県で15校、広島県で8校、愛媛県で4校の計27校。

避難所に暮らす児童生徒らの学習を支援する動きが広がっている。被災した学校は臨時休校に続き、夏休みが前倒しされたため、1学期の授業時間が不足している。岡山県では避難所や公民館に「学習スペース」を用意。特に受験を控えた中高生らが学習に集中できるよう、県立高校1校にスペースを設け、7月23日から8月10日まで送迎バスを確保した。

死者が52人に達した岡山県倉敷市は、夏休みの宿題や苦手な教科の学習をサポートする「みんなの学習教室」を市立中学校1校に開設した。土日を除く8月1日から10日までの期間限定で午前と午後の部に分かれ、中学校教員や大学生ボランティアが支援を担う。初日の1日は児童生徒5人に対し、ボランティアが37人も駆け付ける盛況ぶりで、その後もマンツーマン態勢で子供のサポートを続けている。

市教委指導課は「避難所ではスマホでゲームをしたりSNSを通じて友人とやりとりしたり、こもる傾向があったので、学習支援の機会はとてもありがたいとの声が保護者から寄せられています。『みんなの学習教室』は10日でいったん終了します。その後は、避難所に設けた『学習スペース』を充実させる予定です」と話している。

一方、岡山県は被災地の児童を対象にした「科学体験ツアー」を企画。11日に岡山市の科学学習関連施設でプラネタリウムやサイエンスショーを楽しんでもらう予定だ。

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