教育課程の編成を議論 都内で教育展望セミナー

教育展望セミナーの会場風景

教育調査研究所が主催する「第47回教育展望セミナー」が8月6~7日、都内で開かれた。初日に「資質・能力を育成する教育課程の編成と実施をどのように進めるか」をテーマにしたパネルディスカッションがあり、教員ら約200人が参加。新学習指導要領の全面実施に向け、教育課程を学校ごとにどのように見直し・実施していくべきかについて議論が交わされた。

パネリストは天笠茂・千葉大学特任教授、市川伸一・東京大学大学院教授、加藤幸次・上智大学名誉教授、田中統治・放送大学教授、寺崎千秋・教育調査研究所研究部長(本紙論説委員)。安彦忠彦・神奈川大学特別招聘(しょうへい)教授がコーディネーターを務めた。

天笠特任教授は「次期指導要領はある意味で戦後の集大成だ」とした上で、教科横断的なカリキュラム・マネジメントについて「それぞれの時代に取り組んできたことを今日的なものにしている」と述べた。寺崎研究部長は小学校校長時代を振り返り、「教員たちを集めて研修し、全員で教育目標の見直しを図った。教育課程を作る際にも、校長のリーダーシップ、マネジメント能力が影響してくる」と指摘した。

中教審教育課程部会「児童生徒の学習評価に関するワーキンググループ」で主査を務める市川教授は、新学習指導要領における「指導と評価の一体化」に関して、「思考力・判断力・表現力、学びに向かう力を客観的に評価できるよう議論を進めている」と語った。参加者から「学校教育目標をどう評価すればいいのか」と質問を受けたのは田中教授。「今まで日本の学校は記録を積み上げる努力をしてこなかった。どういう目標を掲げ、どういう手応えを得られたのか、記録を残していくことが大事だ」と説明した。