全国81大学を緊急調査 東京医科大の不正入試問題受け

東京医科大学の不正入試問題を受け、文科省は8月10日、医学部がある全国の国公私立81大学を対象に、性別や年齢などによる不当な差別を入試でしていないか緊急調査を始めた。24日までに、過去6年間の入試状況の報告を求める。各大学からの回答に不自然な点が見られる場合は、個別に資料の提出や訪問調査を行う。結果の公表は9月以降になる見通し。

同日の記者会見で、林芳正文科相は「東京医科大の極めて不適切な事態が判明した。他大学の医学部でも同様のことが起こっていないかとの指摘もあり、緊急調査に踏み切った」と話した。

調査は一般・AO・推薦入試を含む、2013~18年度の全ての入試が対象で、募集人員や受験者数、合格者数、それぞれの男女比などを調査する。性別や年齢で合格率に差があれば、その理由や大学の見解も報告する。

これ以外にも▽特定の受験者に対して、募集要項での事前説明のない特別な加点を行ったことはあるか▽採点や合否判定の際、受験者の氏名は匿名化されているか▽採点や合否判定の際、受験者の属性(性別、年齢など)は隠されているか――などの事項も調査する。

林文科相は「入試は公正かつ妥当な方法で行われるべきで、大学の信頼を失う重大な問題。各大学は誠実に回答してほしい」と要請した。